【エキノコックス症予防】北海道でアウトドアを楽しむ際の注意点

 

北海道でアウトドアを楽しむ際の注意点 (エキノコックス症) 

 

おはようございます。

今回は、北海道でアウトドアを楽しむ際の注意点について、エキノコックス症予防の観点から詳しく紹介したいと思います。

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北海道旅行の魅力といえば大自然の中でアウトドアを楽しむことだという方も多いと思います。しかしながら、北海道にはエキノコックス症」という道外ではあまり耳なじみのない病気が蔓延しているため、北海道で登山やキャンプなどを楽しむ際にはいくつかの注意点が必要です。

 

エキノコックス症とは

 

エキノコックス症とは、エキノコックスという寄生虫が主に肝臓に寄生することによっておこる病気です。

 

エキノコックスは通常野ネズミとキタキツネを宿主とし、キタキツネの体内で産卵し、卵の混じった糞がネズミの口に入ると孵化して肝臓の中で幼虫になります。その後、ネズミがキタキツネに食べられると、キツネの腸の中で成虫になり、再び卵を産む・・・のサイクルを繰り返しています。

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そして、エキノコックスに感染したキタキツネの糞に汚染された水や土から経口感染を通じて人間の体内でも増殖することがあります。

※人から人への感染や、ネズミから人への感染はありません。

 

エキノコックス症に感染すると、直ちに自覚症状が出ることはなく、数年から十年以上の非常に長い潜伏期間を経て症状が現れます。しかしその間にエキノコックス虫は体内(主に肝臓)で増え続け、気付いたころには肝機能障害や黄疸等の症状が現れ、適切な治療を受けないと高確率で死ぬ非常に恐ろしい病気です。

特効薬は未だになく、外科的に除去するしか治療法はありません!

北海道では毎年数十人が感染しており、旅行等で感染するなどして蔓延地域外の本州でも発症例があるため注意が必要です。

 

エキノコックス症の予防法

 

エキノコックス症の恐ろしさについて今まで解説していきましたが、この病気は適切な対応を行えばほぼ確実に感染を防ぐことが可能です。

 

キツネなどの排泄物を経口的に摂取することで感染が起こるため、川や湧水を生水のまま飲まないことや、草や土に触れた際はしっかりと洗い流すことが重要になります。

対策法

・川や湧水を生水の状態のまま飲まない

・外から帰ってきた際は靴や服に付着した土を落とし、手をよく洗う

・野生動物には決して触らない&餌付けを行わない

 

どれも簡単に実践できる内容ですので、エキノコックス症は恐ろしい病気ではありますが、個人的には正しい知識を身に着け、簡単な対策を行えば北海道のアウトドアで感染するリスクは殆どゼロだと思います。

 

また、上にあげた3つの対処法のうち、最も重要なのが「野生動物に触れない&餌付けしない」であると個人的には思っています。エキノコックス症は人から人へは感染しませんが、動物から動物、動物から人への感染をへて被害が拡大していく病気です。

 

動物を見て触ったり餌を与えたくなる気持ちは分かりますが、野生動物との接触による感染のリスクや、逆に人間から持ち込まれるような形で感染地域が拡大するリスクをはらんでいるので絶対にこのようなことをしてはいけません。同様の理由で、生ごみのポイ捨てや放置も絶対にやめましょう。

※北海道に生息するキタキツネの感染率は40%を超えているとの報告もあります。そのため安易な気持ちで野生動物に触れあうのは大変危険です。

 

エキノコックス症の検査について

 

エキノコックス症の感染が疑われる場合は、最寄りの保健所に行くのがベストです。北海道在住の方は無料で検査ができるようですが、道外の方は数万円の費用が掛かるそうです。

 

しかし正直なところ、短期間の北海道旅行では感染リスクは非常に低いので、過度に恐れる心配は無いと思います。また感染してしばらくは検査で判定ができないという欠点があるため、やはり予防が重要になってくると思います。

 

本州での蔓延について

 

近年まで北海道とその離島にのみ定着していると考えられていたエキノコックス症ですが、愛知県の知多半島にてエキノコックスに感染した犬が相次いで発見されたことから、狭い地域ではありますが本州でも定着したと2021年10月に結論付けられました。

 

北海道にエキノコックスが持ち込まれた際には、わずか数年で北海道全土に感染が広がった経緯があるため、全国的に広まる危険性のある重大なニュースだと私は捉えていましたが、残念ながら一般的な認知度は低く、対策も後回しにされているのが現状です。

新型コロナと同じ轍を踏まぬよう早期の対策が必要です。

生意気な話ではありますが、大学で生物学を勉強する一個人としてはかなり危機感を覚えているニュースです。エキノコックス症の感染をこれ以上広めないためにも、アウトドアに関する正しい知識を勉強することが大切だと思います。

 

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