【日本一の絶景】1泊2日テント泊で行く涸沢カール(初心者向け)

 

涸沢カール

 

おはようございます。

今回は、日本一の紅葉が見られる絶景として有名な涸沢カールについて紹介したいと思います。

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涸沢カールとは

 

涸沢カールは、北アルプス穂高連峰の長野県側に位置しています。カールとは氷河によって山脈が半円状に削られた地形のことであり、涸沢カールは標高2300m、直径2000mと日本最大規模を誇っています。

周辺を取り囲む山々は、奥穂高岳 (3190m) 涸沢岳 (3110m) 北穂高岳 (3090m)であり、それぞれ日本第3位、8位、10位の高さを誇っています。涸沢からの比高は900mにも及んでいるため、威風堂々たる名峰を一度に見られる絶景が広がっています。

かなり山深い場所にある秘境中の秘境です!

涸沢カールに行くには上高地から片道16キロ、およそ6時間の道のりになるため、テント泊or山小屋泊がほぼ必須になります。さらにシーズン中は常に超人気なので山小屋の予約を取ることは難しく、ほとんどの人がテント泊になります。

 

上高地~横尾山荘

 

涸沢の玄関口になっているのが上高地です。北アルプスの登山道はバリエーションが豊富ですが、基本的には上高地バスターミナルが最短距離の出発点になります。

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上高地は一年中マイカー規制がかかっているため、長野県側は沢渡駐車場、岐阜県側は平湯あかんだな駐車場に車を停めて路線バスorタクシーで上高地へ向かいます。上高地は標高およそ1500mの場所にあり、ここから涸沢までは累積標高で上り1000m、下り200mの道のりになります。

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上高地~横尾山荘までの10キロはこのような平坦な道がひたすら続きます。

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登山道は自然豊かであり、様々な野生動物が観察できます。この日は数十匹のサルの群れに会えました。

 

ちなみに、この登山道ではクマもたびたび目撃されているようなので注意が必要です。

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登山道の序盤は川沿いを歩くルートになっており、ところどころで穂高連峰を望むことができます。ちなみに目指す涸沢カールは写真に写る山のちょうど反対側にあり、谷を沿って大きく迂回するようなルートを取っています。

 

地図上で見るとショートカットに見えるような道もありますが、よく見ると3000m級の山を越えるような高難易度の登山道であるため、上高地~横尾山荘~涸沢のルートが最短距離かつ初心者向けになります。

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上高地バスターミナルから歩いて5分ほどの場所にある河童橋も有名です。このつり橋は上高地のシンボルとなっていてとても美しいです。

 

上高地から横尾山荘まではおよそ3時間であり、途中に明神、徳澤の2か所で休憩ポイントの山小屋もあります。ここでトイレや水分補給ができ、簡単な売店もあるのでとても便利です。

 

横尾山荘~本谷橋

 

横尾山荘は、時間的にちょうど中間地点に当たる場所に位置しており、最後の大きな休憩ポイントになります。この先は涸沢までトイレや売店、テント場は無いので注意しましょう。またこの先から本格的な山道に入ります。ここで眺めの休憩を取って次に向かいましょう。

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すぐ近くのつり橋から出発です。

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始めの15分程は先ほどと変わらない平坦な砂利道が続きますが、徐々に勾配がきつくなり、足場も悪くなってきます。危険個所は少ないですが、足を挫いたり転倒してけがをする人が多いそうなので気をつけましょう。

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筆者はちょうど紅葉の時期に登山を行ったので、標高を挙げるにつれて徐々に色味がついた木々が増えてきました。

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山荘から出発後60分ほどで本谷橋に到着です。途中の登山道は狭いですが、ここにある河原は開けているため休憩ポイントになっています。

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本谷橋~涸沢

 

本谷橋から涸沢までは2.5キロで標高差は550mになります。そのためこの辺りを過ぎてから傾斜が本格的にきつくなります。コースの平均タイムは約1時間40分ですがかなり長く感じると思います。

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ただ、上るにつれて徐々に木々の背丈が低くなり、見晴らしの良い場所が増えてきます。

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私の行った2021年の紅葉は黄色の木が多く、赤色は少ないように感じられました。聞いた話によると、近年では地球温暖化のせいで葉が色付くために重要な秋の昼夜の寒暖差が小さくなり、美しい赤色になる前に葉が散ってしまうらしいです。

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全体的に登山道には整備されてはいますが、上が急斜面のガレ場になっている写真のような場所が2か所ほどあります。景色が良く、立ち止まったり休憩をしている人が多かったですが、落石が多いとのことなので長居はしないようにしましょう。

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美しい半円型に削れた山が奥に見えれば涸沢まであともう一息です。

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距離的にはもうわずかですが、ゴールする直前の15分が一番傾斜がきつく、精神的にもつらかったです。

 

涸沢の景色ポイント

 

私は上高地バスターミナルから7時間ほどでようやく涸沢までたどり着くことができました。出発したのは6時ごろですが、到着した時間は1時過ぎでした。平均タイムは6時間ほどですが、写真をたくさん撮っていたので所要時間よりやや遅くなりました。

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山小屋である涸沢ヒュッテの展望テラスからは疲れが吹き飛ぶ絶景が見られます。

 

モルゲンロート

 

モルゲンロートとは、日の出の時間帯に見られる、山頂付近が赤色に染まる現象のことです。涸沢のモルゲンロートは非常に美しいことで有名であるため、絶対に早起きをしましょう。

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涸沢にいれば大体どこからでも見ることができますが、特に撮影をしたい場合は条件の良いポイント (涸沢ヒュッテ付近) はスペースが限られているので寒いですが場所取りは早めに行うのが良いでしょう。

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日の出とともに目の前の穂高連峰が照らされ、だんだんと下に降りてきますが、赤く見えるのはほんの数分なので見逃し注意です。

 

夜景

 

意外ですが、涸沢は夜景が美しいことでも有名です。

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なんでも紅葉のシーズン中は特に混雑しており、休日は千以上のテントで埋め尽くされることも珍しくありません。

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そのため夜になるとテントの明かりがまるで宝石のように輝きとても美しいです。しかしIPhoneのカメラではこの画質が限界のようです。さらに私が行った日はテントの数は650張りと休日にしてはやや少なかったので、気になる方は「涸沢 夜景」で画像検索をしてください。

 

パノラマコース

 

パノラマコースは、涸沢からザイデングラード手前にある登山道です。涸沢の標高2500mまで上がる往復1時間45分ほどのルートですが、よりよい景色を見ることができるのでプラスアルファで行くのにおすすめです。

 

※「パノラマコース」と名の付く登山道はこの場所以外にももう1つあり、徳沢小屋から屏風の岩などを経由し涸沢に行く難易度の高いルートになっています。2つは紛らわしいですが全く異なるので混同しないようにしましょう。

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登山道の入口は涸沢ヒュッテと相談所の間にあります。

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パノラマコースの入口から出口までは標高差がおよそ250mあります。疲れるので敬遠されがちですが、とても景色が良いので個人的には体力に余裕があれば行くべきだと思います。

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ナナカマドの紅葉が美しいです。紅葉のシーズンより1週間遅れだったため葉が落ちてしまった場所も多かったですが、まだちらほら見ごろの木がありました。

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テント場もかなり下に見えます。

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分岐点まで来たらゴールです。ここからは来た道を引き返すorもう1本の道で下るの2択です。ちなみに奥穂高方面に行く人はさらに上の登山道を登ることになります。

この先は写真左奥に見えるザイデングラードと呼ばれる岩場の難所が待ち受けており、初心者が行くのは非常に危険なのでこの辺りで折り返すのがよさそうです。

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ちなみに涸沢小屋から上るもう一本の登山道も景色はとても美しいです。しかし、どちらも岩が多く浮石もたくさんあるので注意深く進みましょう。

 

ちなみに、帰りの道のりは行きと全く同じなので割愛させていただきます。所要時間は休憩を含めないと約5時間半ほどと、行きよりも20~30分程早くなります。

 

まとめと注意点

 

涸沢カールは一生に一度は見ておきたい絶景が広がっています。どのシーズンに行っても非常に美しいですが、特に紅葉が有名で、日本一ともいわれています。

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涸沢の紅葉のシーズンは2週間ほどと非常に短く、混雑もしますがそれでも十分に見る価値はあると思います。

 

最後に、涸沢に行く際の注意点についていくつか説明します。

 

登山装備

 

涸沢はグレーディングによると初心者でも行くことのできる山と書いてありますが、それでも登山道は本格的なのできちんとした装備は必須です。さらに標高は2300mを超えているため真夏でも気温は1桁まで落ち込むことがあるそうです。夜や朝はかなり寒く感じるので厚手の服は必ず持っていきましょう。

 

またテント泊もほぼ必須であるため、こちらの装備も整えておきましょう。テント泊初心者が涸沢に行き、現地で上手く組めないor点検不足で壊れていたという話は何回か聞いたことがあります。

 

幸いにもその人は友人に助けてもらうなどして難を逃れましたが、かなり危険な状況であったことには間違いないので必ず事前に点検等を行いましょう。

 

電波状況について

 

涸沢カールの電波状況ですが、私が行った際はdocomosoftbankともに圏外、時々アンテナ1本でした。ほかのサイトを見ると「繋がる」と書かれているものもありましたが、基本的には不安定なようなので、あまり期待しない方がいいと思います。

 

途中の登山道については、明神、徳沢、横尾の登山道では問題なく通じましたが、そのほかの場所では通じたり通じなかったり様々でした。また横尾山荘以降は基本的に谷が深くなるため全体的に通じにくいそうです。

 

水やトイレについて

 

涸沢は水が多いので基本的に困ることはありません。山小屋の近くに水場があるので自由に使えるようになっています。また、1本400~500円と高いですが自動販売機もありました。ビールなどの酒類も置いていたので絶景を眺めながらデッキで一服することも出来ます。

 

一方でトイレですが、ハイシーズンになるとかなり混雑するようです。ちなみに普通とは逆で女子トイレよりも男子トイレのほうが混雑する傾向にあります。特に朝と夕方は常に行列ができるそうなので早めに済ませるのが得策です。

 

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